第1部 女性のキャリア形成を考える

キャリアとは:一般的には職業上の経験のこと
キャリア形成とは:仕事の経験を積み重ねることで、自分の職業能力を育てること

■人生を通したキャリア形成の必要性
職業のみをキャリア要素とせず、社会的な活動(ボランティア、PTA、町内会…etc.)もキャリア形成の一つと捉えるべきである。職業+社会的活動により、様々な経験を重ねながら、人生を通して自分を成長させる。

cf.企業の求める人材
かつてはチームワークを尊重することが求められたが、現在では事業戦略や展開を考えたり、新しい発想を持つことが求められている。
×精神的に弱い
×自分から何かやろうという意識に欠ける
×協調性ばかり重視→相手を説得してでも、時には自分の意思を通すことも必要。
×同世代で固まる
×どう生きるか、自分がどのような人間であるか考えない

今までの社会は家族単位、夫婦単位だった。
これからは、単身(おひとりさま)が標準の時代へ。
生涯未婚率、離婚の割合、日本型雇用システム(長期雇用、年功的処遇、企業別労働組合)の崩壊、平均寿命…
→最後は皆おひとりさま。自分に力をつけて、経済的・精神的自立を。

「女性の視点をいかして」という言葉には要注意
分離を生む可能性が高い。
ex.女性は主流でない仕事、コツコツ地味な仕事、あまりにも新しく先行き不透明な仕事を任せられることも。
→キャリアの階段を考える上では、やりがいのある仕事よりも知識・技能の得られる仕事。

◎転職を考える上では「女性の活躍推進企業データベース」を参考にするのもよい。
自社の女性の活躍に関する情報の公表(見える化)を行わなければならない(300人以下の企業は努力義務)
:2016年4月女性活躍推進法の施行(10年間の時限立法)
*空欄が多い会社には注意。

■キャリア形成において重要なのは、
☆自分を知ること
・今まで自分が歩んできた道のりを振り返り、5年後、10年後、20年後の自分を思い描く。
・現在の自分は何がしたいのか、それを実現するために障害となっていること、逆に資源となりうることを具体的に洗い出す。
・今日からの目標を具体的に決める。
☆自分が行きたい方向に自分を持っていける、切り開く力、実現する力。
・「○○だから、自分には無理」という自分の中にある前提を疑う。本当に無理なのか?

■その他
・自分の時間を100%自分や家族のために使わない→他人に使う、他者のための時間。
・この集団では自分の年齢は上の方だ、等と考えるのは無意味→人生100年時代、価値観・世代の異なる人と積極的に関わる。

第2部 地域における社会参画 NPO法人の活動事例に学ぶ

社会を変えるのは政治だけではない。
政府・行政に期待するのでなく、市民として社会(地域)に対し責任と義務を果たす。

行政への集中・依存から、地域協働型社会(市民参加)へ。
Ex.パブリックコメント・審議会等公募委員、構造改革、規制緩和、法改正(ex.2016年新NPO法成立)
:市民、NPO、企業、行政が協働で地域社会の課題を解決する。

■市民参画において女性が気を付けるべきこと
×「女性ならではの視点」→そもそも、そういうものはない。
○「自分が生きてきた上ならではの視点」←これを活かす。

目指す地域社会のかたちとは?
社会の課題に気付く →解決方法の模索 →提案 →共感 →実施(実現)

・気付いたら自分がまず動く。
・誰か1人にでも影響を与えられたらいいな位の軽い気持ちも大切
・最初は共感を得られなくても、誰も分からないから自分がやるのだというモチベーションで
自分が自分らしくあるためにはやった方がいいこと←これをやる。自分の生きた証を形に。
・行政の隙間産業ではなく、オンリーワンの独自のプログラムを持つのが運営のコツ。

小さな新しい行動が、大きな変化を生み出す第一歩。
専門家だけが求められるわけではない。
弱い専門性の集合体(自治会、ボランティア、NPO…等)みんなで下支えできる社会へ。